『一日ごとに差が開く 天才たちのライフハック』でライフをハックしてみたい
Amazon reading対象だったので以下の本を読みました。
自己啓発本には大抵「習慣付けが大事」みたいな内容が多いですが、実践のハードルがかなり高いようなものも少なくありません。この本では様々な分野で名を残し、今でも第一線で活躍するような「天才」たちが実践してきた習慣について取り上げられています。著者一人の知識と経験に基づく「集大成としての習慣」というよりは、客観的事実に基づく些細な習慣の積み重ねといったないようなので、実践のハードルが幾分か低いと思います。
本の概要
本書では習慣をライフハックと呼び、5つの分類で紹介しています。
(敬称は略します)ニュートンやナポレオンといった歴史に名を残した偉人から、イーロン・マスク、孫正義といった現役で活躍する人たちの習慣がのべ88個取り上げられています。科学者、経営者のようにわかりやすくインパクトのある人だけでなく、小島秀夫(ゲームデザイナー)、鳥山明(漫画家)といった人まで紹介されており、まさに各分野の「天才」を集めたような感じです。自分のよく知らない分野の偉大な人を知れるので、シンプルに読んでいて楽しいです。
書かれている内容は、客観的に実践されていたことが明らかな小さな習慣が多い印象でした。「習慣が変われば人格が変わる」と言うように、こういった小さな習慣が成功する人間の人格形成の一端を担っているのだと思います。無論、全て実践するのは無理(中には矛盾するようなものも)なので、ここでは特に気になった習慣を取り上げてみます。
要点
気になった習慣のみ抜粋します。人物は省略。
自分の残りの寿命を確認する
ありそうでなかった視点です。20代やそこらで残りの寿命を意識する人はほとんどいない気がします。自分も含め、時間を積極的に無駄使いする人は多くはないと思いますが、うまく意識できる環境や方法でないと結局惰性に終わりそうです。
ランチを減らして集中力を高める
よくある話ですが、食事を目一杯食べると血糖値が急上昇して集中力が低下します。最善なのは小分けの食事を何回かに分けて摂ることです。ミックスナッツ等を机に忍ばせながら働くのが良さそうです。
ささいな問題は予め選択肢を決めておく
これもよく聞きますが実践している人は少ないのではないでしょうか。決断の回数を最小化する習慣です。毎日着る服、朝食やデザート、どっちでもいい二択を迫られたとき等、パターンを洗い出して決めておく必要があります。
重要な情報はまるごと暗記する
「ググればわかる」は逆に言うと「ググらないとわからない」なので、ググるたびにオーバーヘッドが発生します。作業時間を余分に使うだけならともかく、仕事をする上ではたとえ本質的に有用でなくとも、暗記した情報を即座に回答できたほうがなにかと都合がいいこともあります。
他の人の仕事にも関心を持つ
自分はソフトウェア開発という仕事に従事していますが、「その情報知ってたらもっと早くできたのに・・・」ってことがよくあります。情報共有の仕組みができていないことも問題の一つですが、自ら情報を取りに行く姿勢は忘れずに持っておきたいです。
仕事と正反対の趣味を持つ
ストレスに打ち勝つ習慣の一つです。同じことをひたすらやっていると如実に効率が落ちるためです。ソフトウェア開発の正反対で、かつ趣味として楽しめるものは今の所思いつかないですが・・・
時と場所を選ばず読書する
最近、圧倒的に知識が足りないと感じることが多いです。読書家な人は月100冊とか平気で読むと聞いたので、見習いたいところです。
実践
具体的に取り組みたいアクションを考えました。
残り寿命のうちの可処分時間を可視化する
80歳まで生きるとして、残り寿命を単純に計算しても膨大すぎて実感がわかなさそうです。そこで仕事、通勤、食事・風呂等の必須な休息、睡眠の時間を除いた好きなことができる時間の残り時間を可視化することで、より「時間を無駄にしている」感覚を刺激することができそうです。もちろんある程度の余暇は必要ですが、学生の時みたいにスプラトゥーンに1000時間費やす、みたいな無茶な時間の使い方は防げそうな気がします。
食事中に読書する
あまり行儀がよくないですが、今まで食事中にはtwitterかyoutubeしか見ていなかったので、その時間ぐらいは読書に当ててみようかと思います。電子書籍なら運搬コストはほぼ0ですからね。Kindle万歳。加えて朝15分の読書時間を設けています。これは「毎朝15分を将来に投資する」という別の習慣にも重なってきます。
まとめ
ここで挙げた習慣は他の媒体でもよく聞く話が多めですが、とりあえず自分に取って有益そう、かつ実現可能性が高そうなものを抽出しました。他にもユニークな習慣が多く紹介されているので、気になった方は手にとって見て下さい。Amazon Prime会員なら無料で読めます(2020/9/29現在)。